僕が小屋に帰ってきた時からずっとこの姿勢でいるカマキリくん。かれこれもう5時間にはなろうというもの。たまに手(鎌ですね)をもぞもぞと動かすも、体制はまったく変わらず。この力(まちぼうけ力とでもいうのかな?)はすごい。僕も大学生の頃に片思いの恋人と待ち合わせの約束をして、そのたびに1時間、2時間と待っていたことを思い出しちゃいますが(でもって結局は来ないんですよね~、いつも)、そんなもんじゃないですね、これは。
別の窓の網戸には羽の丸いバッタのような虫が、これまたずっと動かずにいる。
なんだか凄いなあと思う。もちろん彼らは頑張っているわけではないと思うけど、僕の目から見ると「こいつら凄いなあ」。でもたまに「ずっと動かないな」と思って触ってみると、死んじゃっているやつもいます。
一昨日もずっと蝉が網戸にとまっているなあ、と思って翌朝、「おい、朝だよ」と触ると下にポロリと落ちちゃいました。「せめて土に帰れ」と死骸を土に放り投げました。「僕もあと10年もしないうちに土になるからさ」と心でつぶやきながら。
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